屋根修理

屋根板金や金属屋根の修理の費用相場とは?主な劣化症状&メンテナンス法

金属を薄く加工して形成した「板金」は、金属屋根だけに使われている訳ではないことをご存知ですか?こちらの記事では屋根板金の修理方法を詳しくご紹介。

金属屋根の修理方法やメンテナンス法も解説していきますので、金属屋根のお宅はもちろん、屋根の一部分でも板金を使用している場合は参考にしましょう。

板金による屋根修理はどこに頼む?

金属屋根や屋根板金の修理はハウスメーカーやリフォーム会社はもちろん、町の工務店まで様々な業者で対応できます。しかしこれらの業者は自社で修理する訳ではありませんので、修理費用が高くなる傾向があります。

なるべく修理費用を安く抑えるには自社で工事を施工している「板金業者」や「屋根修理業者」がおすすめ。

板金業者は金属建材を主に取り扱っていますので、金属屋根の葺き替えはもちろん屋根板金の修理もお手のもの。板金工と呼ばれる職人が複数在籍している老舗の会社なら、屋根板金の施工実績も豊富にあるでしょう。

また社名に「○○板金」という名前が付いていない屋根業者でも、板金工を抱えていることがあります。こちらも自社施工が可能ですので、修理費用を抑えられます。

板金を用いた金属屋根の葺き替えや重ね葺きの相場

金属屋根にはトタンやガルバリウム鋼板、ジンカリウム鋼板などの種類があります。これら金属屋根へ葺き替えたり重ね葺きする工事は板金工事の一つです。

劣化の激しいスレート屋根やトタン屋根、重量がある瓦屋根は軽量で耐久性の高いガルバリウム鋼板への葺き替えがおすすめです。葺き替えは屋根の表面材だけでなく、下地の防水シートや野地板などの補修・交換ができます。

また瓦からガルバリウム鋼板へ葺き替えると、屋根が軽量化され住宅の耐震性をアップできます。ガルバリウム鋼板への葺き替え工事の費用相場はこちらです。

工事内容費用相場
瓦→ガルバリウム鋼板15,000円~24,000円/㎡
スレート→ガルバリウム鋼板9,000円~18,000円/㎡

スレート(コロニアル)屋根の葺き替えについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

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スレートやトタンの上に新しい屋根材を重ねて葺く「重ね葺き」にも、ガルバリウム鋼板が主に使われます。重ね葺きは劣化が屋根表面にとどまっている場合におすすめの修理方法です。逆に下地にまで劣化が及んでいる場合は、重ね葺きでは対応できず葺き替えすることになります。

工事内容費用相場
スレートの上にガルバリウム鋼板10,000円~15,000円/㎡
トタンの上にガルバリウム鋼板8,000円~13,000円/㎡

スレートの上にガルバリウム鋼板を重ね葺きする場合、既存の野地板の状態が悪い時には古いスレートの上に野地板を施工し、防水シートとガルバリウム鋼板の屋根材をその上から葺いていきます。

この場合、直接防水シートを張ることができないという理由から費用が高くなる傾向があります。

金属屋根・スレート屋根の板金工事とは

屋根板金は金属屋根以外のスレート屋根や瓦屋根でも使われています。屋根の一番高い「棟(むね)」部分や雨水が通る「谷樋(たにとい)」部分など。

これら屋根板金の耐用年数は15~25年ほどとなっています。強風で板金が剥がれたり、雨水が下地に染み込んで次第に劣化していきますので、雨漏りといった症状が現れる前に、適切に補修や修理を行いましょう。

棟(むね)板金工事

2枚の屋根材が交差している分水部分、一番高い場所にあるのが「棟板金」です。昔ながらのトタン製の棟板金はサビやすく、固定している鉄製の釘が抜けやすいという欠点がありました。

また棟板金の内側には「貫板(ぬきいた)」という木の板が入っており、雨水が染み込むことで腐食や釘の抜けにつながります。

最近ではトタン板の代わりにガルバリウム鋼板製の棟板金を、鉄製の釘の代わりにサビにくいステンレス製のビスを使用することが多くなり、上のような劣化が少なくなりました。

棟板金を交換する際は貫板や棟下地(むねしたじ)も新しくします。腐食を防ぐためにはなるべく防腐処理を施した材料を使うようにしましょう。

棟板金にどんな劣化症状が現れたら交換すべきなのか詳しく知りたい場合は、こちらの記事に詳しく掲載されています。

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谷樋(たにとい)板金工事

屋根の谷部分に設置されているのが「谷樋板金」です。屋根に降った雨水を雨どいまで流す役割があることから「谷樋」という名前が付けられました。

谷樋板金は瓦屋根やスレート屋根といった屋根材の種類には関係なく設置されますが、屋根の形状によって谷樋板金が必要かどうかが決まります。

  • バタフライ屋根
  • のこぎり屋根
  • M字屋根
  • 複合屋根

上の形状の屋根には必ず谷板金が設置されています。しかし屋根の上にあり、かつ見えにくい場所のため目視での点検が難しくなっています。

実は谷樋板金は屋根の中で最も雨漏りが発生しやすい場所です。雨水を集めて雨どいまで流すという大切な役割を持ちながら、見逃しがちな場所にあるため腐食が目に付きにくく、雨漏りがして初めて劣化に気が付いたということにならないよう、こまめな点検を心掛けましょう。

水切り(みずきり)板金工事

水切り板金は「唐草(からくさ)板金」ともいい、軒先やケラバに施工される板金のことを指します。ちなみにケラバというのは雨どいがない屋根の端のこと。雨どいがないことから、屋根から流れてくる雨水の侵入を防ぐ役割となっています。

この水切り板金はコーキングなしで施工されるのが一般的で、他の屋根修理工事と一緒に行うことがほとんど。とはいえ雨水の染み込みを防いでくれる大切な部分なので、定期的にチェックして破損があれば修理を依頼しましょう。

庇(ひさし)板金工事

玄関ポーチ部分には庇板金が取り付けられていることがあります。この庇板金が古くなると、勾配が上手く取れず屋根の上に水たまりができることも。錆の発生や軒先の腐食にも繋がりますので、早急に手当てが必要です。

最近では後付け可能な庇が主流となっており、板金工事で施工する庇の数が減っています。とはいえ築年数の経った住宅には庇板金がありますので、交換の場合は耐久性の高いガルバリウム鋼板の屋根材を使用することをおすすめします。

金属製雨どい工事

最近では樹脂製の雨どいが主流になってきましたが、純和風の住宅や歴史のある建物では金属製の雨どいが使用されています。材料はブリキや銅製がほとんどで、樹脂製よりも強度があり耐久性が高いのが大きな特徴。

銅製の雨どいは100年以上の耐久性があると言われていますが、環境によってはそれよりも短い期間で軒樋が破損したり、強風で飛散することがあります。

板金による屋根修理の費用相場

屋根板金を止めている釘が抜け落ちたり、貫板が腐食している場合は板金の交換工事が必要です。同様にひどいサビが発生している時や板金が強風で飛んで行ってしまった際にも新しいものへ交換しなければなりません。

板金の交換費用は、足場の有無や板金の長さによって異なります。工事費用の相場はこちらです。

工事内容費用相場
棟板金交換5,000円~7,000円/m
谷樋板金交換4,000円~5,000円/m
水切り板金交換10,000円~15,000円/m
貫板交換6,000円~10,000円/m
庇交換工事5万~30万円/箇所
金属雨どい補修工事2万~10万円/箇所

屋根板金のメンテナンス法

屋根板金を交換した後はなるべく寿命を延ばせるよう、適切にメンテナンスをしましょう。こちらでは屋根板金のメンテナンス法を詳しく見ていきます。

台風の後は点検を

屋根板金は台風や大雪などの自然災害が原因で破損しやすい場所。よって台風が通り過ぎた後や大雪が降った年の春には、専門家による点検をおすすめします。

もし自然災害が原因で屋根板金に修理が必要になった場合は、加入している火災保険が適用される可能性も。

屋根修理に火災保険が適用できる条件や保険の種類については、こちらの記事をお読みください。申請の手順や注意点なども詳しく載っています。

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5年ごとに専門家に見てもらおう

新築から5~7年経つと、ほとんどの屋根で棟板金の釘浮きが見られます。はじめはほんの少しの浮きでも、雨水による釘穴の膨張と乾燥による収縮を繰り返すと釘が脱落することも。

棟板金を固定す釘が脱落している状態では、いつ強風や台風で捲れたり飛散してしまうか分かりません。少なくても5年おきには、屋根修理の専門家に依頼して屋根の上から釘の浮きをチェックしてもらいましょう。

特に梅雨前や台風シーズン前に点検してもらうと、雨漏りのリスクや飛散のリスクを防げます。下地の腐食や板金の劣化は屋根からでないと分かりませんので、必ず屋根に登って点検してもらってください。

板金を使った屋根修理は自分でもできる?

屋根板金の修理は専門家に依頼すると数万円から30万円ほどかかる場合があります。少しでも費用を抑えようと自分で修理する方もいらっしゃるかもしれませんが、DIYでの屋根板金の修理はおすすめできません。

屋根に登って作業するのに慣れていない方が、足元が不安定な屋根に上るのは大変危険です。また屋根板金の知識がないと間違った場所にコーキング材を使用して、逆に雨漏りがひどくなってしまうことも。

さらに火災保険で修理する場合は、DIYでの修理は適用外となります。こうした理由から、屋根板金の修理は必ず専門の業者に依頼しましょう。

屋根板金の修理は専門の業者に依頼しよう

さまざまな役割がある屋根板金は、屋根部材の中でも最も大切な部分の一つ。劣化が激しくなる前に定期的に点検を行い、板金工のいる直接工事の業者に依頼しましょう。

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